「昨年より掘りやすい」。
昨年は耕し方が不十分で、土が硬かった。
軍手をはめた手で掘るから、少し深く伸びた細長い形のイモを掘るのは大変だ。
その経験から、今年は少し深く土を起こした。
にもかかわらず、植物の生命力は偉大なもので、思いがけない所まで根が伸びて、大きなイモができています。
あまりに巨大なイモは、父親がスコップで掘り出す。
「おっと、失敗」。
父親が声をあげた。
見当を誤って、スコップがイモを削り取ったらしい。
「やったー」。
上手に掘り出した女の子の歓声。
1時間ほどで、焼きイモ屋に売れそうな手ごろなイモが、100個近く採れた。